強烈な印象を残す夢を見ると、そのイメージが一日頭の中に残って集中力がなくなる、ってことあるよね。自分にとって一番いい対処法は詳細な夢日記を書いて頭に残る夢のイメージを消す、ということなんだけど、あまりに強烈な夢だとどうしても絵に描いておきたくて、結局夜中まで引きずってしまったw
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タイツの夢を見た。
早朝なのか夕方なのかよくわからない時間、真っ白で茫洋とした時間に妹となんとなくTVを見ている。真っ黒なセーターにタイツ姿の三田寛子が映る。三菱化成という聞いたことのないタイツメーカーのCMらしい。オレは動揺とも興奮ともつかない気持ちに突然翻弄されながらTVを凝視している。
三田寛子は真っ黒なタイツの両足を大きく広げるが、タイツが真っ黒なので破廉恥さはない。素晴らしい。タイツは真っ黒であるべきだし、下半身はタイツのみであるべきなのだ。CMの中で三田寛子はとても楽しそうだ。画面の両脇からたくさんの手が伸びて脚を持ち上げたりタイツをつまんだりしてCMは終わった。
このCMは絶対録画せねば。オレはそう思い、新聞とスマホを駆使していつそのCMがいつ流れるのかを調べ、録画の設定をするが、何度リモコンを打ち込んでも自分が思う数値が入力できない。そもそもリモコンのボタン配置がめちゃくちゃなのだ。
ああ、もどかしい。そう思っているオレの手の中になぜかそのタイツの公式カタログがある。素晴らしいカタログだ。タイツの種類のデニールの刻み方で120デニールと110デニールがあるがその違いがとても気になる。「タイツは薄くなるほど破廉恥になって価値がなくなります」という趣旨のことが書かれている。オレは心から同意する。
アートディレクターはTonyさんという人で、公式カタログの裏には彼のドローイングが掲載されている。素晴らしい絵だ。この男はタイツを心から好きに違いない。そう確信してオレは嫉妬に近いような感情に包まれた。
という夢を見た。
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三田寛子はいわゆる「82年組」と呼ばれるいにしえののアイドルです。確か自分が買ったアルバム(当時はLP)の中で初回限定版というスペシャルなやつを予約したのは彼女が初だったような記憶。